外壁塗装と減価償却の関係について

サイトトップ
≫ 京都での外壁塗装の費用や相場など料金について
≫ 外壁塗装と減価償却の関係について

このページでは「外壁塗装と減価償却の関係について」をご紹介しています。

住まいによっては高額な費用がかかる場合がある外壁塗装。
個人が住む家の外壁を塗装する際は、特別な申請や費用の計上などはいりません。
しかし、もしあなたが不動産投資などを行っているのであれば外壁塗装の費用をどのように扱うかで事情が変わってきます。
ここでは、「外壁塗装と減価償却」についてご紹介します。

コンテンツ目次

外壁塗装における費用の計上方法は2種類

外壁塗装を行う際の費用の計上方法は、
・修繕費
・資本的支出
の2種類があります。

修繕費とは、壊れている部分を直すためにかかる費用のことです。
資本的支出とは、
「使用可能年数の延長・資産価値の増加を伴う支出」
の事をいいます。

上記で紹介した修繕費、資本的支出の計上方法では何が違うのでしょうか。
2つの違いは、資本的支出を行うと「減価償却」が可能になることです。

減価償却とは、長く使う資産に関して、購入した時に全額お金がかかった事にするのではなく、毎年少しずつお金がかかったと「仮定」する方法のことです。
たとえ今年一括で購入したものであっても、少しずつ何年かに分けて支払ったことにできるということです。
減価償却を行い、一括で支払ったものを少しずつ支払うと仮定することにどのようなメリットがあるのでしょうか？
具体例を使って説明していきます。
例えば、今年500万円の設備を購入したと仮定しましょう。
購入費用500万円分をすべて今年の計上にしてしまうと、毎年300万円の純利益があっても、

今年：▲200万円
1年後：300万円
2年後：300万円
3年後：300万円
4年後：300万円

と上記のように、初年度だけ大きく赤字になってしまいます。
しかし、減価償却を行い、実際は500万円を一括で支払ったが、5年間で100万円ずつ費用がかかったことにすると、

今年：200万円
1年後：200万円
2年後：200万円
3年後：200万円
4年後：200万円

というようになり、5年間の中で1年も赤字を出していない優良な企業として判断されます。
会社としてこの実績は、銀行からの融資を受ける際などに役に立ちます。

国税庁による資本的支出の定義について

外壁塗装の減価償却が認められるためには、条件にあてはまる必要があります。
国税庁のホームページには、資本的支出に関して下記のように記載されています。

法人がその有する固定資産の修理、改良等のために支出した金額のうち当該固定資産の価値を高め、又はその耐久性を増すこととなると認められる部分に対応する金額が資本的支出となるのであるから、例えば次に掲げるような金額は、原則として資本的支出に該当する。
(1)　建物の避難階段の取付等物理的に付加した部分に係る費用の額
(2)　用途変更のための模様替え等改造又は改装に直接要した費用の額
(3)　機械の部分品を特に品質又は性能の高いものに取り替えた場合のその取替えに要した費用の額のうち通常の取替えの場合にその取替えに要すると認められる費用の額を超える部分の金額 (注)　建物の増築、構築物の拡張、延長等は建物等の取得に当たる。

上記にあてはまるケースは、一般的に資本的支出として扱い減価償却をします。
対して、上記に当てはまらないケースは修繕費として計上することが一般的です。

怪しまれないためにも外壁塗装のプロに相談してみよう

費用を修繕費として計上するにも資本的支出として計上するにも、それぞれの良い点悪い点があります。

上記でも述べたように、減価償却を行うことで、銀行からの融資を受けやすくなることはあります。
毎年利益が出ているように見え、優良な企業として銀行も判断するためです。
今後複数の棟の物件を管理するなど事業を広げていく時には、自己資金率を下げておくと実質の運用利回りは大きくなります。
逆に、1年で見た時にほぼ利益が残っていないように見えればその年に支払う税金が少なくなります。

また、今年は利益が大きかったけど、来年からはそれが見込めないというケースの場合、工事費用の計上を修繕費として出した方が良いです。
不動産をいくつか持っている場合、物件を売った時には手元に大きなお金が残りますよね。
物件を売ったお金に対して税金を支払うのではなく、他の物件を購入し課税対象から外すといった方法を取る人もいます。

しかし、現在は不動産投資がとても人気です。
人気が高まっているため、すぐに収益物件を見つけられない人もいるでしょう。
なかなか良い物件が見つからない中で、税金面を考え焦って新しい物件を購入するよりも、じっくりと検討して収益が見込める物件を選ぶ方が良いこともあります。
じっくりと物件を探して検討するといった時に、単年の修繕費として計上する方が得な場合もあります。

多くの方法がありますが、上記に挙げた方法は扱う金額が大きくなってくるほどに国に怪しまれる可能性も高くなります。
何もやましいことはないのに疑われることは誰だって嫌ですよね。

国から怪しまれないためにも、外壁塗装の費用に関してプロである施工会社に相談してみるのはいかがでしょうか。
施工会社は、毎年何百件という数の施工を行っています。
ですので、同じような相談を受けているかもしれません。

また、
「一般的な費用計上」
に従うと、国から怪しまれる確率は下がります。

現在、京都には多くの塗装業者がいます。
しかし、きちんと相談にのってくれる塗装業者はまだまだ少ないと思います。
今回ご紹介したような経理面の質問を、信頼できる優良な業者かどうか見極める判断基準の1つとして聞いてみることも良いかもしれません。